第16回
関数あれこれ
Cは関数を組み合わせて処理を作っていく言語です。その様子は、IC(集積回路)やコンデンサなどの部品を基板に配置して電子回路を作っていくのに似ています。あるいは、マザーボードにCPUやビデオカード、LANカードなどを組み付けてパソコンを作るような感じかも知れません。

マザーボードに該当するのがmain関数で、その中に記述するprintfなどのライブラリ関数がビデオカードなどの部品に相当します。

しかし、Cの面白いところは、独自のビデオカードを作り、さらにそこに組み付けられているICまで、自分で作れるところです。ここで言っているビデオカードやICなどの部品が関数であり、Cでは独自の機能を持った関数を作ることができて、さらにその関数を構成する処理も独自の関数として作れる──ということです。

Cの関数について整理しておきましょう。

長谷川 裕行(はせがわ ひろゆき)

大阪芸術大学 写真学科で映像文化をテーマに研究、講師を務める一方でライター、テクニカルアドバイザーとしても第一線で活躍中。

実践的な業務アプリケーションの知識を生かし、プログラミングの“キモ”を親しみやすい文章で日経ソフトウエアなどに連載している。

主な著書は『ためしてナットクSQL』『つくってナットクVisualBasic 』など多数。
URL : http://www.hirop.com/