データベース千夜一夜第1回

データベースよもやま話 長谷川裕行
有限会社 手國堂

Visual BasicにWebアプリ……業務システムの開発に必要な様々な情報を、つたないながらもみなさんのお役に立てばと思って連載してきました。そんなこんなで、もう5年になります。読者のみなさんのご愛顧に、深く感謝します。

そんな私が業務システムの開発で最も重要だと思っているのが「データベースに対する深い理解」です。すべての業務処理は、データベースの効率的な管理と運用なくして成立しません。

今回の連載記事では、アプリケーションからデータベースを操作するための言語SQLを中心に、データベースの運用と管理に必要な様々なテクニックを紹介していこうと思います。

現在のプログラミング環境では、コンポーネントを使って視覚的にデータベース操作の指示を設計できてしまいますが、その根底にはSQLが横たわっています。SQLの扱いをマスターすれば、ツールを起動してマウスのドラッグでクエリを作らなくても、エディタでキーボードからさっとデータ処理命令を記述できるようになります。また、既存のクエリを書き直して処理効率を改善することも可能です。

さらに、ただサーバーに接続してデータベースを操作するための知識だけではなく、より効率的にデータベースを管理・運用するためのテクニックを身に付けておけば、システム設計やプロジェクト管理にも役立つでしょう。

まずは、リレーショナル・データベースとその管理システム(RDBMS)について、概要を把握しておきましょう。
- 目次 -
RDBMS以前と以後
なんでもかんでもデータベース
RDBMS以前のデータベース
COBOLのデータ定義
RDBとSQLの誕生
パソコン用RDBMS
様々なデータベース
階層型とネットワーク型
カード型データベース
リレーショナル・データベース
オブジェクト指向データベース
データベースの構成要素
テーブル
その他の要素
あとがき
長谷川 裕行 (はせがわ ひろゆき)
有限会社 手國堂 代表取締役   http://www.hirop.com/

大阪芸術大学 写真学科講師。フリーライター。日経ソフトウェアなどに連載。
『ソフトウェアの20世紀』、『独習SQL』など著書多数。

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