伝票中心のアプローチ

エディション選択のポイント

ActiveReportsには、ProfessionalとStandardという搭載機能が異なる2つのエディションを用意しています。
このページでは、お客様が開発するアプリケーションの要件に合わせて、最適なものをお選びいただけるようにそれぞれの特長を紹介しています。ツール選びの際にお役立て下さい。

Professionalの特長

・Webアプリケーションを開発する際の生産効率を高める機能を多く備えています
・生成するPDFに外字の埋め込みや、電子署名とタイムスタンプの設定ができます
・エンドユーザーにレポートの外観をカスタムできるデザイナを提供できます

このような場合はProfessionalをおすすめします

1. 人名や地名など外字を含んだレポートをPDFファイルに出力したい
2. Webアプリケーションでレポートを出力したい
3. 独自のレポートデザイナを作成し配布したい
4. レポートをe-文書法に対応したPDFファイルに出力したい

Standardの特長

・Professionalと同じ操作性のデザイナを備えています
・機能をスリム化しており、コストパフォーマンスに優れています
・Webアプリケーションで使う場合はコーディングが必要です

このような場合はStandardで充分です

1. Windowsアプリケーションしか作らない
2. WebアプリケーションではリッチなUIのビューワは必要ない
3. 外字は使わないけど、多様な帳票を出力したい。効率良くレポートをデザインしたい

このような場合は必ずしもActiveReportsを採用する必要はありません

1. VB .NET/C#を用いたコーディングによる柔軟なレポート制御を必要としない
2. レポートデザイン中に仕上がりを確認する手間を惜しまない
3. バーコード、グラフ、文字間調整も使わない単純な帳票を作成したい

1. 人名や地名など外字を含んだレポートをPDFファイルに出力したい

外字を含むレポートのPDF出力が可能です。外字は、ファイル方式とリンク方式の両方に対応しており、市販の外字フォントからWindows外字エディタで作成した外字まで、さまざまな外字を使用できます。外字データはPDFファイルに埋め込まれるため、外字フォントがインストールされていない環境でも表示・印刷することができます。
人名や地名など外字を含んだレポートを出力

2. Webアプリケーションでレポ―トを出力したい

ASP.NET用の2つの機能(WebViewerとHTTPハンドラ)を備えています。これらの機能を使用すると、コーディングレスで手軽にWeb帳票を作成することができます。クライアントの要求に対して帳票を生成し出力する作業は ActiveReportsが自動で行います。開発者はサーバーサイドのわずかな設定を行うだけで済み、Web帳票の生産効率を高めます。Webアプリケーションの開発を想定されている場合には、Professionalがおすすめです。

a)
WebViewerコントロール
ブラウザで帳票閲覧を可能にするASP.NET専用のコンポーネントです。クライアントからレポートの表示要求があれば、 WebViewerがレポートを自動生成し配信します。4つの出力タイプ(PDF、HTMLビューワ、Raw HTML、Flashビューワ)をサポートします。

[特長]
レポート生成/配信に関する処理コードを記述する必要はありません。レポートをWebViewerに設定し出力タイプを指定するだけで、簡単にWeb帳票を実現できます。生成したレポートはキャッシュされるため、同じレポートを再出力する場合、高速に表示することが可能です。

[開発手順]
(1) ASP.NETコンポーネントの貼り付け
WebViewerコントロールをWebフォームに配置します。 (2) ASP.NETコンポーネントのプロパティ設定(レポートレイアウトファイル、出力タイプ)
ReportNameプロパティに出力するレポートを設定し、ViewerTypeプロパティでレポートの出力タイプを指定します。 (3) アプリケーションを実行します。
WebViewerがレポートの生成と配信を行い、クライアントのブラウザにレポートが表示されます。以下は出力タイプ別のプレビューイメージです。

デモで体験する
b)
HTTPハンドラ
IISではサーバーに要求が到着すると、要求されたファイルの拡張子を検査し、そのファイルをどのように処理するかを判断します。特定の拡張子に対して任意のハンドラクラスをマッピングすることで、独自の処理を実装できます。 ActiveReportsでは2種類のハンドラクラスを提供します。1つはレポートのレイアウト情報が記述されたrpxファイルからレポート生成・配信を行うRPXハンドラ(拡張子.rpx)、もう1つは、コンパイルされたレポートからレポートの生成・配信を行うコンパイル済みレポートのハンドラ(拡張子.activereport)です。クライアントからそれぞれの拡張子への要求があった際、サーバーはハンドラを起動させレポートを生成してクライアントへ自動配信します。出力タイプはRawHTMLとPDFをサポートします。

[特長]
URLをサーバーに要求するだけで、クライアントへレポートが配信されるため、開発者はレポート生成・配信のための仕組みをコーディングする必要は一切ありません。
RPXハンドラの場合、レポートのレイアウト情報が記述されたrpxファイルをURLで指定します。レポートのレイアウト変更を反映するには、再コンパイルの必要はなくrpxファイルの置き換えのみで済みます。配布の容易さを活かし、ランタイムデザイナと連携して配布先でレポートを編集するなど、スケーラビリティのあるシステムを構築できます。
コンパイル済みレポートのハンドラの場合、アセンブリに埋め込まれたレポート(名前空間含む)をURLで指定します。このため、配布の際にはアセンブリへのコンパイルが必須となりますが、レポートのレイアウト情報がアセンブリに埋め込まれているため、RPXハンドラより高速に動作します。

ハンドラが処理するレポート 配置・実行方法
RPXハンドラ レポートのレイアウト情報ファイル(rpxファイル) rpxファイルとWeb.configファイルをサーバーに配置し“http://xxx/xxx.rpx”を要求。
コンパイル済みレポートのハンドラ アセンブリに埋め込まれたレポートクラス アセンブリとWeb.configファイルをサーバーに配置し“http://xxx/xxx.activereport”を要求。

[開発手順]
(1) IISに拡張子のマッピングを追加
クライアントのレポート出力要求をASP.NET ISAPI (aspnet_isapi.dll)に処理させるために、IISに拡張子マッピングを追加します。 (2) Web.configファイルにHTTPハンドラを登録
ASP.NET ISAPI (aspnet_isapi.dll)が拡張子に応じてActiveReportsのHTTPハンドラクラスをコールできるよう、Web.configファイルに<HTTPHandlers>セクションを追加します。

<httpHandlers>
  <add verb="*" path="*.rpx" type="DataDynamics.ActiveReports.Web.Handlers.RpxHandler, ActiveReports.Web, Version=6.0.1851.1, Culture=neutral, PublicKeyToken=cc4967777c49a3ff"/>
  <add verb="*" path="*.ActiveReport" type="DataDynamics.ActiveReports.Web.Handlers.CompiledReportHandler, ActiveReports.Web, Version=6.0.1851.1, Culture=neutral, PublicKeyToken=cc4967777c49a3ff"/>
  <add verb="*" path="*.ArCacheItem" type="DataDynamics.ActiveReports.Web.Handlers.WebCacheAccessHandler, ActiveReports.Web, Version=6.0.1851.1, Culture=neutral, PublicKeyToken=cc4967777c49a3ff"/>
</httpHandlers>
	
(3) クライアントからレポートを要求する。

RPXハンドラの出力例
拡張子.rpxを要求するとレポートが表示されます。出力タイプはPDFを指定しています。
RPXハンドラの出力例
コンパイル済みレポートのハンドラの出力例
拡張子.activereportを要求するとレポートが表示されます。出力タイプはHTMLを指定しています。
コンパイル済みレポートのハンドラの出力例

3. 独自のレポートデザイナを作成し配布したい

レポートデザイナを作成するコントロールが付属します。これを使用するとActiveReportsやVisual Studioのない環境でも帳票デザインを行えるランタイムデザイナをアプリケーションとして作成し、無償配布できます。例えば、エンドユーザーがレポートのデザインを独自に変更できるデザイナを作成したり、開発効率を上げる目的で自分用に最適化したデザイナを作成したり、アイデア次第でさまざまな使い方ができます。
Professionalには、以下の機能を利用できるランタイムデザイナのサンプルプロジェクトが付属しています。

・レポートのデザイン(.rpxファイルの作成、保存)
・プレビュー
・印刷
・エクスポート(PDF、Excel、TIFF、HTML、RTF、TEXT)
・スクリプトエディタ
ランタイムデザイナ

デモで体験する

4. レポートをe-文書法に対応したPDFファイルに出力したい

PDF出力時に電子署名およびタイムスタンプを設定できます。2005年4月1日から施行されたe-文書法におけるドキュメントの「真正性」と「完全性」を保証する手段となります。
電子署名は、証明用署名および承認用署名を選択できます。また、署名はテキストだけでなく画像で表示したり、テキストと画像の両方を表示したりできます。不可視に設定することも可能です。
画像「レポートをe-文書法に対応したPDFファイルに出力」
タイムスタンプは、時刻認証業務認定事業者(TSA)が提供する、デジタル署名を使用する方式(RFC3161)のタイムスタンプを取得できます。
※ タイムスタンプサービスのご利用の際には、別途お客様と時刻認証業務認定事業者(TSA)間での契約が必要です。