導入事例

画像「株式会社イーブックイニシアティブジャパン 野口 優 様」

作り直しも視野にいれていた既存アプリケーションのタッチ対応がたった1週間で実現できました

マンガNO.1(※)の電子書籍販売サイト「eBookJapan(イーブックジャパン)」を運営する株式会社イーブックイニシアティブジャパン様。同社の電子書籍閲覧用アプリケーション「ebi.BookReader(イービーアイ ブックリーダー)」の各種設定画面におけるタッチ対応は、グレープシティのMultiTouch(マルチタッチ)の機能により実現した。導入にいたる背景や、実際の開発工程について技術部 野口様にお話を伺った。

※ 有料電子コミック利用者の「電子コミックの購入先」(複数回答)において最も利用者の多い電子書店(出展:インプレスR&D インターネットメディア総合研究所「電子コミックビジネス調査報告書2012」)

開発概要
開発案件 使用弊社製品 主な利用機能
電子書籍閲覧用アプリケーション
「ebi.BookReader 」(Windows版)
MultiTouch for Windows Forms ズーム

導入背景

細かい設定操作を行うダイアログ画面のタッチ対応が課題

―― はじめに「ebi.BookReader」について教えてください。

画像「株式会社イーブックイニシアティブジャパン 技術部 野口 優 様」
野口 優 様 株式会社イーブックイニシアティブジャパン
技術部

野口様:電子書籍販売サイト『eBookJapan』では、2000年のサービス開始以来、マンガをはじめとした電子書籍のラインナップを充実させるとともに、ユーザーの方がさまざまな端末で快適に読書を楽しんでいただけるように閲覧アプリケーションの開発にも力をいれてきました。

2002年よりサービスを開始した「ebi.BookReader 」は『eBookJapan』で購入した電子書籍をオフラインで読むことができるように提供している閲覧用アプリケーションです。Windows、Mac、iPad/iPhone/iPod touch、Androidに対応しているため、書籍をあらかじめダウンロードしておけば、インターネットが繋がらない場所でもいつでも読みたいときに読書を楽しんでいただくことができます。

電子書籍販売サイト『eBookJapan』

画像「電子書籍販売サイト『eBookJapan』」

世界最大級のマンガ作品数を誇り、39万冊を超えるラインナップの電子書籍を販売する『eBookJapan(イーブックジャパン)』。購入した作品はクラウド上の本棚“クラウド サービス”で管理するため、ブラウザはもちろんオフラインの複数端末で楽しむことができる。

画像「クラウドサービス」

スマートフォンの誕生、タブレットの普及が追い風となり、累計販売数は5,000万冊を超え、会員数は112万人以上にのぼる(2015年7月時点)。

『eBookJapan』を見る

―― 「ebi.BookReader 」のタッチ操作でどのような課題があったのでしょうか。

野口様:読書画面のページめくり機能や画像の拡縮機能はタッチでもマウスと同様に不便なく使えていましたが、画面設定や本棚のカスタマイズを行うダイアログ画面に課題がありました。ダイアログでの細かい設定操作がタッチではしづらかったのです。

Windows版「ebi.BookReader 」はWindows XPが出たころに作ったWindowsフォームアプリケーションなので、そもそもタッチという概念で開発していません。
とは言うもののWindows 8以降、Windowsでも徐々にタッチデバイスが普及してきたため、設定画面に関してもいよいよマルチタッチに対応しなくてはと本腰を入れて検討をし始めたのです。

―― タッチ対応のためにMultiTouchを導入いただいた理由を教えてください。

野口様:ダイアログ画面をタッチ対応にするには、

  • フォーム全体のUIを刷新する
  • アプリケーション自体をWPFなどで開発しなおす

という2つの手段が考えられましたが、どちらも多くの工数がかかってしまい現実的ではありません。何かいい手段はないかと社内外から情報収集していた際に、日本マイクロソフトさんからグレープシティのMultiTouchを紹介してもらったのです。

早速無料評価版をダウンロードし、既存のアプリケーションにコントロールを入れてみると、本当に簡単なプロパティ設定だけでタッチ対応ができることがわかり「これは良さそうだ」と思いました。他の製品との比較も行いましたが、開発工数の少なさをMultiTouchの無料評価版で実感できたことが採用の決め手です。


開発工程

開発からテストまで1週間。少ない工数で既存アプリケーションのタッチ対応が完了

―― MultiTouchを使った実際の開発はどうでしたか。

野口様:開発といっても行った作業は、MultiTouchの「GcZoomコントロール」を既存のアプリケーションのフォームにドラッグ&ドロップで追加しただけです。あとは、プロパティ設定を少し変更すれば完了なので、開発からテストまで1週間もかかりませんでした。

アスペクト比を固定したままダイアログ全体を拡大するズームと、ダイアログ内をピンチ操作で拡大するズームを実装しました。

MultiTouchで実現できたこと

  • Visual Studio上で既存アプリケーションに「GcZoomコンポーネント」を追加し、プロパティ設定を変更するだけでタッチ最適化が完了
  • フォーム全体の拡大ならびにピンチ操作でのダイアログ中の表示拡大を可能にし、タッチでも操作しやすい設定画面に改良
画像「アスペクト比を固定したままダイアログ全体を拡大するズーム」
アスペクト比を固定したままダイアログ全体を拡大するズーム
画像「ダイアログ内をピンチ操作で拡大するズーム」
ダイアログ内をピンチ操作で拡大するズーム

※ 画像提供:「ebi.BookReader4-ヘルプ タッチデバイス」より


導入後の効果

タッチでも本の整理がしやすくなりユーザビリティが向上

―― 2015年5月にリリースした「ebi.BookReade Version 4.6.4.2」以降、タッチに最適化されたのですね。

野口様:はい。これまで課題だったダイアログ画面のタッチ操作しやすくなったため、アプリケーション全体でのユーザビリティがとても向上しました。自分のこだわりで本の分類ができるフォルダ作成や、読書画面設定の変更は多くの本を所有するお客様こそが多用する機能です。会員の中には4万冊近く保有するヘビーユーザー様もいらっしゃるのです。

9インチ以下のデバイスでのWindows無料化、Windows 10リリースもあり、今後ますますタッチデバイスへの要望が高くなると思います。『eBookJapan』の電子書籍は “お気に入りの本を、好きな場所で、好きな端末で” 読んでいただけるのが最大のメリットですので、今後もあらゆる端末で快適に読書を楽しんでいただけるよう機能改善していきたいと思います。

―― 「ebi.BookReader 」のタッチ最適化のためにMultiTouchが貢献できて良かったです。より少ない工数で既存アプリケーションのタッチ対応ができるよう、プロパティの一括変更や適用範囲の拡大など製品の機能強化を検討していきます。

取材協力:2015年6月


株式会社イーブックイニシアティブジャパン様

所在地 〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台2-9 KDX御茶ノ水ビル
設立 2000年5月17日
事業内容 コンテンツの電子化及び配信サービス/電子コンテンツの企画開発及び制作/書籍、雑誌の編集及び出版
URL http://corp.ebookjapan.jp/

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