導入事例

画像「株式会社ジェイ・アール・システム開発様」

「Excelみたいに入力できるようにしてほしい」
車両保守管理システムをSPREADで効率的に開発

画像「駅ホーム」

JR北海道グループの一員として、システムの開発・運用・保守・機器の販売を行う株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発様。
業務範囲はJR北海道グループ向けのシステム開発にとどまらず、JR北海道以外のJR各社、メーカー系システムなど鉄道運輸業を中心に幅広く、取引企業数も道内外合わせて100社以上にのぼる。
今回はJR北海道で保有する約1,100両にのぼる鉄道車両の運用や検査の管理を行う「車両保守管理システム」で活用いただいているSPREAD(スプレッド)について、開発担当の新堀様、沼沢様、山本様、川上様にお話を伺った。

開発概要
開発案件 使用弊社製品 主な利用機能
JR北海道
「車両保守管理システム」
SPREAD for Windows Forms 一覧表示、フィルタ、ソート、Excelインポート/エクスポート、ドロップダウン、カスタムセル

システム概要

JR北海道が保有する約1,100車両の管理をサポート

―― 開発を担当する「車両保守管理システム」について教えてください。

画像「株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発 開発部 新堀 定義 様」
新堀 定義 様 株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発 開発部

新堀様:JR北海道が保有する約1,100車両の運用・検査・故障歴など、車両を総合的に管理するシステムです。車両の運用とは、日々のダイヤにどの車両を使用するかを割り当てたり、定期的に行う検査を割り当てたりすることです。

沼沢様:車両の運用と並んでもう1つ「車両保守管理システム」の柱となるのが「検査」の管理です。みなさんが乗っている乗用車では2年1回の車検が義務付けられていますが、鉄道車両も同様で6日、90日、4年といったより細かなサイクルで検査が定められています。
特急車両と普通車両では検査のサイクルが違いますし、1日の走行キロが多い車両と少ない車両でも検査のサイクルが違ってきます。そうした車両ごとに様々なサイクルで行われる点検・検査の管理をこの「車両保守管理システム」で行っています。

図1:細かなサイクルで実施される検査
図1:細かなサイクルで実施される検査

左:自動車の24ヵ月定期点検記録簿(参考資料)、右:鉄道車両点検の様子


SPREADの導入

「Excelみたいに入力したい」という要望を解決

―― SPREADを導入したきっかけについて教えてください。

画像「株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発 開発部 沼沢 明 様」
沼沢 明 様 株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発 開発部

沼沢様:「車両保守管理システム」はもともと古いオフコンだったシステムをWindows化したのが最初です。
この1次開発ではMicrosoftの標準コントロールだけでWindows化したため、実際に運用してみると、「画面入力しづらい」「Excelみたいな操作性にしてほしい」「Excelみたいにコピー&ペーストで入力したい」といった要望が顧客であるJR北海道からあがりました。

山本様:これらの要望に応えるために採用したのがSPREADです。色々な表計算コンポーネントを試しましたが、Excelと互換性、カスタマイズのしやすさなどに優位性を感じました。

川上様:SPREADの評価版を実際に使ってみると、Excelライクな表画面が実現できること以外にもフィルタリング、ソート、チャートなどExcelと親和性の高いさまざまな機能があることがわかりました。サンプルコードが数多くあった点も、導入するうえでのポイントでした。

SPREAD導入理由

  • Excelライクな画面の実現、Excelインポート/エクスポート、コピー&ペースト、オートフィル、フィルタリング
  • セル結合、データ連結
  • カスタマイズのしやすさや汎用性
  • 豊富なサンプルコード

SPREADの活用(1)

SPREADデザイナとサンプルコードで主要画面の入力を改善

―― SPREADを利用して開発した画面にはどのようなものがありますか?

川上様:最初に開発した一例としては「良好」「不良」など検査結果の入力を行う「検査実績入力」があります。

検査実績入力画面
検査実績入力画面

川上様:SPREADを導入した2次開発における開発テーマは「入力の改善」でしたので、日々大量の入力を行う画面の1つである「検査実績入力」の改善にまず着手しました。
画面デザインはSPREADの専用デザイナを使い、コピー&ペーストなどの処理はサンプルコードなどを参考にすることで、DataGridViewからSPREADへ簡単に置き換えることができました。


SPREADの活用(2)

共通クラスを整備することで開発を効率化

―― その後の開発でもSPREADを活用いただいているのですね。

画像「株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発 開発部 山本 翔太 様」
山本 翔太 様 株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発 開発部

山本様:SPREAD化した画面はお客様からの評価も高かったので、2次開発以降の表画面開発は必ずSPREADを利用するようになりました。システムには約300の表画面がありますが、どんな小さな画面でもSPREADで開発しています。

川上様:現在はコードを記載して開発することが多いのですが、SPREADを独自にカスタマイズして共通クラスやカスタムセルを整備したので、開発のフェーズが進むにつれて開発をより効率化できています。開発メンバーは30人くらいになることもありますが、クラスを継承することでデザインや操作性の統一がとれています。

―― 開発要件やシステム仕様はどのように決めるのですか?

画像「株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発 開発部 川上 源介 様」
川上 源介 様 株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発 開発部

沼沢様:開発を行う際は、JR北海道と連携し初めに開発のテーマを決めます。現在の開発テーマは、「各部品の故障傾向を把握し車両故障の防止に繋がるようなシステム作り」。実現には日々のデータ蓄積が欠かせませんので、“正確・スピーディー”にデータを蓄積する仕組みのひとつとして、タブレットからの検査実績入力にも取り組んでいます。

山本様:お客様と一緒に仕様を検討する際にはSPREADデザイナが重宝します。簡単に画面をデザインできるので大枠イメージを掴むのにとても便利です。

川上様:「決まった形の帳票ではなく、自分で出力する項目やレイアウトを決めるようにできないか」といった要望をお客様からいただいた際には、SPREDのデザイナに自動でインポートしてデータ連結をさせる機能を構築することで要望に応えました。このようにお客様からの要望をどのようなに実現するかを考えるのが私たちの仕事と言えますね。

画像「Excel帳票の取り込み・データ連結」
Excel帳票の取り込み・データ連結

Excelで作成した帳票をSPREADデザイナにインポートし(画像左部)、データ定義(画像右部)で連結するデータを選択。

「車両保守管理システム」の歩み
フェーズ 開発期間 開発テーマ SPREADの活用法
『1次開発』 2007年 システムのWindows化 -
『2次開発』 2011年 入力の改善 大量入力の画面を中心に、SPREADを導入。Excelライクに入力できるよう、コピー&ペースト、オートフィルなどを実装。
『3次開発』 2012年 SPREAD利用画面の拡大 高評価いただいたSPREAD利用画面を拡大。
「入力用SPREAD」「検索用SPREAD」2つのSPREAD共通クラスを用意して開発を効率化
『4次開発』 2013年 検索機能の強化 SPREADのソート・フィルタ機能を使って画面から簡単に必要な情報を取り出せるようにSPREAD全体をさらに改善。
『5次開発』 2014年 検査結果の分析・情報共有機能の強化 大量の検査情報を活用できるよう、色々な角度での集計機能、Excel出力などを実装。グラフを使用した視覚向上。

今後に向けて

蓄積したビッグデータを活用して予兆管理を行いたい

―― 車両保守管理システムの今後の展望をお聞かせください。

新堀様:システムを毎年改良することで、導入当初より運用や検査の管理が充実してきたと思います。
導入から7年ほど経過したシステムには、車両ごとの細かな検査データが蓄積していますので、今後はこのビッグデータを活用して、予兆管理が行えるように検討していきたいですね。

沼沢様:北海道新幹線がもうすぐ開業することもあり、JR北海道を利用する方は今後さらに増えると想定されます。この「車両保守管理システム」がJR北海道の安全・安定輸送に寄与できるように、今後も改善に努めたいと思います。

―― 本日はお忙しい中、システム仕様を詳細までお聞かせいただきありがとうございました。弊社としましても、お客様に求められるExcel互換機能をさらに充実させるとともに、ビッグデータ活用も視野に入れたパフォーマンス向上に努めてまいります。

画像「新幹線 バナー」

取材協力:2015年11月


株式会社北海道ジェイ・アール・システム開発

所在地 〒060-090
札幌市東区北6条東4丁目1番地4 NE6・4ビル7F
創業 1988年8月
事業内容 ソフトウェア開発・設計・製造/情報システムの運用・保守/情報処理機器の販売/システム技術者の教育・養成/電気通信事業
URL http://www.hjsd.co.jp/

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