移行の概要

はじめに

日本仕様の入力機能を持ったデータグリッドとして開発者の皆さまに長らくご愛用いただいた「El Tabelle Sheet for Windows Forms」は、2013年3月末で販売を終了させていただきました。El Tabelle Sheet for Windows Formsをご利用のお客様にはご不便をおかけいたしますが、データグリッドの別製品「SPREAD for Windows Forms」への移行をご検討いただければ幸いです。

このページでは「El Tabelle Sheet for Windows Forms 4.1J」と「SPREAD for Windows Forms 10.0J」の機能の違いや、メンバ比較表、サンプルプロジェクトなどを提供しています。ドキュメント類は若干の違いはございますが、旧バージョンのEl Tabelle Sheet for Windows Formsをお使いのお客様にもご活用いただけるものとなっておりますので、移行の際のご参考情報としてご利用ください。

移行について

SPREADはEl Tabelle Sheetと類似した機能を多く備えておりますが、異なる設計で開発されたコンポーネントであるため、それぞれの製品間に互換性はなく、プロジェクトをそのまま移行できるツールはありません。そのため、El Tabelle Sheetで作成したプロジェクトをSPREADへ移行する場合は、新規でプロジェクトを作成し直していただくことになります。しかしEl Tabelle Sheetにはない表現力や独自機能もありますので、SPREADへの移行をご検討の際にはこうした点もお気に止めていただければと思います。

両製品の共通点と相違点

オブジェクト構造の違い

El Tabelle SheetはWorkBookコントロール(ブック)とSheetコントロール(シート)を独立したコントロールとして扱います。WorkBookコントロールはSheetコントールを表示するためのコンテナの役割を果たし、主に複数シートを使用する場合にフォーム上に各々を配置して、WorkBookコントロール上から関連付けるシートを設定することで複数のシートを扱う統一的なインターフェイスを提供します。単一シートのみを扱う場合はSheetコントロールのみを配置し、WorkBookコントロールを使用する必要はありません。
一方SPREADはシート(SheetViewコントロール)は常にブック(FpSpreadコントロール)上で扱います。そのため、単独シートを扱う場合でも複数シートを扱う場合でも常にFpSpreadコントロールをフォーム上に配置させます。

セル型の設定

El Tabelle Sheetと同様にSPREADにおいても取り扱うデータに合った「セル型」を割り当てることができます。セル型の比較については「El Tabelle Sheetとの機能比較」をご確認ください。

セルの参照方法の違い

SPREADでもEl Tabelle Sheetでもセルを参照する場合はゼロを起点としてセルの座標を指定します。ただ、El Tabelle Sheetとの大きな違いは行と列を指定する順番です。
たとえば、B4セルを参照する場合、El Tabelle Sheetでは(1,3)のように(列,行)の順番に参照するのに対して、SPREADでは(3,1)のように(行,列)の順に指定します。

グリッド線とセル罫線

グリッド線とセル罫線の考え方は両製品とも同じです。SPREADにおいてもEl Tabelle Sheetと同様にシートの罫線とセルの罫線をそれぞれグリッド線とセル罫線として分けて管理します。

印刷

SPREADにおいてもEl Tabelle Sheetと同様に.NET Framework の印刷機能を使用して印刷をすることができます。
印刷するシートに関する設定は El Tabelle SheetがSheet コントロールの PrintXXX プロパティを使用するのに対して、SPREADではSheetViewコントロールのPrintInfoプロパティを使用します。プロパティやメソッドなどの違いの詳細は「El Tabelle Sheetとのメンバ比較」にてご確認ください。

データ連結

SPREADにおいてもEl Tabelle Sheetと同様にDataSetなどのデータソースと連結することが可能です。また列ヘッダの名前やサイズ、セル型などの一部の属性は、データベースの設定に応じて自動設定することもできます。

列と行

SPREADにおいてもEl Tabelle Sheetと同様に列と行のサイズ変更や非表示等の基本的な動作を実現できます。ヘッダに対してのサイズやキャプション変更、外観の変更も可能です。

セルの書式

SPREADにおいてもEl Tabelle Sheetと同様に個々のセルまたは複数のセルに対して、セルの背景色や文字色、ロック等の書式を設定することが可能です。ただし、セルの背景パターンやフォントの3Dを設定する機能はSPREADにはありません。SPREADでは共通のスタイル設定を「名前付きスタイル」としてテンプレート化して使用することが可能です。

移動とスクロール

SPREADにおいてもEl Tabelle Sheetと同様に矢印キーやTabキーでセルを移動することが可能で、かつこれら以外のキーによってセルを移動させることも可能です。また、スクロールバーの表示非表示設定も可能です。

数式

El Tabelle Sheetがサポートしている数式が237種類なのに対して、SPREADでは328種類の数式をサポートしています。(別紙数式比較表)また、El Tabelle Sheetで設定可能なエンドユーザーの数式直接入力やセルの参照スタイルの設定も可能です。

入力支援機能

El Tabelle Sheetのセル型はInputMan for Windows Formsの入力エディタをベースにした機能が提供されています。SPREADにおいてもInputManをベースにしたGcTextBox型セル、GcDateTime型セル、GcNumber型セル、GcComboBox型セル、GcMask型セル、GcTimeSpan型セル、GcCharMask型セルが提供されており、これらのセル型を利用することでSPREAD上でもInputManやEl Tabelle Sheetと同等の表示や入力を行うことが可能です。また、El Tabelle SheetはInputMan for .NET Windows Forms 3.0Jの機能をベースにしているのに対して、SPREADではInputMan for Windows Forms 8.0Jの機能がベースとなっているため、SPREADではEl Tabelle Sheetでは設定できないサロゲートペア文字などの入力制御も行えます。

SPREADの特長

グレープシティ製品のデータグリッドコンポーネントとしては、最もご利用ユーザーの多い製品です。表形式のデータ一覧画面を開発するための機能がすべてそろっていることと、セル単位で表をレイアウトできる柔軟性により非常に多くの企業の業務システムで利用されています。また、長い実績により品質向上を重ねていますので安心してご利用いただけるコンポーネントです。

SPREAD for Windows Forms 10.0Jのみが備える機能

  • アンドゥ/リドゥやドラッグ&ドロップによるシートの移動など、実行時のシート操作が充実
  • 複数列(複数キー)でのデータ抽出が可能
  • データソースの階層を判断して自動で階層表示
  • Excel互換のグラフ/チャート機能
  • セル単位でデータ連結が可能
  • セルの値を判断し、スパークラインやデータバーなどで表示
  • xlsx形式のExcel対応
  • スキン機能
  • テーブル機能
  • 構造化参照やゴールシークなどの豊富な表計算機能
  • Excel(xls/xlsx)入出力時のパスワード対応
  • 高DPI対応(200%のスケーリングをサポート)
  • Windows 8.1/10、Windows Server 2012/2012 R2/2016、Visual Studio 2012/2013/2015/2017といった新環境に対応
  • タッチ操作用のUI
  • 複数のキーを指定したソート
  • 列幅/行高の自動調整機能
  • ヘッダクリック時の選択範囲の指定
  • ステータスバー
  • 名前ボックスコントロール