作る物は違っても「ものづくり」には相通ずるものがあります。経験を積み自信を深め、自分の信念を貫きつつ、人に喜ばれることを最優先に考える。プロフェッショナル達が作る物、作る思いを紹介しています。


こだわりを訪ねて

[堤焼] 幾つもの時を越え、幾人もが後世に技を伝え、三百年以上も前の伝統が継承されている窯元があります。時代に流されない強い意志こそが、彼らのプライドであり譲れないもの。

堤焼とは。

伊達家の御用窯としてはじまり300年以上伝承されている「堤焼」。
当初は水がめや味噌がめなど、生活用の雑器として愛用されていた。
東北の名陶と呼ばれる堤焼の特徴はなんといっても、黒と白の海鼠(なまこ)釉である。
きめが粗く強い土、豪快にかける釉薬、どれも仙台で採れる素材が生かされている。

写真「堤焼とは 01」 写真「堤焼とは 02」 写真「堤焼とは 03」

乾馬窯。

堤焼の伝統を守り続ける唯一の窯元である堤焼乾馬窯。安政年間の頃、
六世尾形乾山から「乾馬」の陶号を拝命し、乾山流の秘法を伝授された
初代乾馬氏は、乾山の作風を受け継ぎつつ、堤焼独自の陶法を確立させた。
その意志、その技は四世乾馬氏、また息子達へと確実に受け継がれている。

写真「乾馬窯 01」 写真「乾馬窯 02」

堤焼乾馬窯四世、針生乾馬。

時代の波に押され生活雑器から土管作りが主力となっても、四世乾馬氏は堤焼本来の茶器や花器にこだわり続けた。そして、父、三世乾馬氏と共に数々の個展の開催や、多くの賞を受賞。いまや東北を代表する焼きもの師である。