第17回
コマンドライン引数と終了コード~main関数の基本事項
本コラムの第13回「エラーメッセージと対処方法(3)~開発手順の効率化」で、コンパイル~リンクを自動化する処理を紹介したとき、キーボードから1文字を受け取って'Y'または'y'なら終了コードとして0を、それ以外なら1を返すプログラムのソース"yesno.c"を紹介しました。

詳しい説明を省略しましたが、このソースではmain関数内で

(1)コマンドライン引数(パラメータ)を取得する
(2)終了コードを返す

という2つの機能を使っています。これらは、Cのプログラミングにとって基本的で重要な意味を持っています。今回は、main関数の働きとコマンドライン引数の取得、終了コードとその利用方法について説明しましょう。
長谷川 裕行(はせがわ ひろゆき)

大阪芸術大学 写真学科で映像文化をテーマに研究、講師を務める一方でライター、テクニカルアドバイザーとしても第一線で活躍中。

実践的な業務アプリケーションの知識を生かし、プログラミングの“キモ”を親しみやすい文章で日経ソフトウエアなどに連載している。

主な著書は『ためしてナットクSQL』『つくってナットクVisualBasic 』など多数。
URL : http://www.hirop.com/