データベース千夜一夜第33回

データ定義命令(1)~テーブルの作成・削除・変更 長谷川裕行
有限会社 手國堂

データ定義命令について

テーブルからレコードを抽出するSELECT命令から始まり、DELETE命令などテーブルの内容を書き換える命令、テーブルやストアドプロシージャを作る命令など、様々なSQLの命令を紹介してきました。ここで、これらを整理しておきましょう。


- SQLの3つの役割 -

SQL文は、使用する命令(の持つ役割)によって以下の3種類に分類できます。

・データ操作文(Data Manipulate Language:DML)

・データ制御文(Data Control Language:DCL)

・データ定義文(Data Definition Language:DDL)

ここで言っている「データ」とは、一般的・包括的な意味での『データベースに記録されている情報』です。テーブルやレコード、特定のフィールドの値、さらにはビューやストアドプロシージャを指す場合もあります。

それぞれについて、簡単に説明しておきましょう。


- データ操作文(Data Manipulate Language) -

DML文と略します。

SELECT、INSERT、UPDATE、DELETE命令を使ったSQL文です。これらを「データ操作命令」と呼びます。

文字通り、抽出(選択)、更新(書き換え)、削除といったデータの操作を行う命令群です。

言うまでもなく、SELECTで行う抽出、INSERTで行う挿入、DELETEで行う削除では、データはレコードになります。UPDATEで行う更新処理では、データはフィールドの値です。

これらの機能と使い方については、このコラムの最初の方で取り上げました。SQLによるデータベース操作の基本的な命令群です。


- データ制御文(Data Control Language) -

DCL文と略します。

データベースに対する操作を確定したり取り消したりするトランザクション制御命令──BEGIN TRANSACTION(“BEGIN TRAN”と略)、COMMIT TRANSACTION(“COMMIT”と略)とROLLBACK TRANSACTION(“ROLLBACK”と略)命令を使ったSQL文です。これらの命令を「データ制御命令」と呼びます。

これらの命令で対象となるデータは、INSERT、UPDATE、DELETE命令によるデータ操作文で操作されたテーブルと、後述するデータ定義命令(CREATE、ALTER、DROPなど)によって生成、変更、削除されたオブジェクトです。


- データ定義文(Data Definition Language) -

DDL文と略します。

CREATE、ALTER、DROP命令を使ってテーブルやビューなどのオブジェクトを作成/削除したり、GRANT、REVOKE命令によってオブジェクトの操作権限を設定したりするSQL文です。これらの命令を「データ定義命令」と呼びます。

ここでは、データとはテーブル、ビュー、ストアドプロシージャ、ユーザー定義関数、データベースそのものなど、データベースとそれを構成するオブジェクト全般を指します。



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