Windows 7 上で使用する場合の注意事項を知りたい

文書番号 : 30034     文書種別 : 技術情報     最終更新日 : 2013/06/19
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対象製品
ActiveReports 2.0J Professional
詳細
Windows 7上で ActiveReports 2.0J を使用する場合の注意事項等につきましては、以下の内容をご覧ください。

制限、注意事項
ActiveReports 2.0J(SP1以降)固有の制限や注意事項について説明します。

ASPで使用する際に、IIS7.5上で必要となる設定について
IIS7.5(Internet Information Services)上で、ActiveReports 2.0J(SP1以降)を使用する際に必要となる設定について説明します。


  1. IIS7.5とコンポーネントをインストール
    ASPを使えるように環境を準備します。

  2.      
  3. MIMEタイプの設定
    ファイルを認識できるように、拡張子を設定します。

  4.      
  5. ASPバッファの最大サイズを変更する
    4MB以上のバイナリデータのレスポンスを行う場合に、設定が必要です。

  6.      
  7. WebCacheサービスを開始し、ハンドラやDCOMのアクセス許可を設定する
    Professional EditionのWebCache機能を使用する場合に、設定が必要です。

  8.      
  9. 一時ディレクトリにファイルを出力できるようにする
    ファイルの出力を行うための、設定が必要です。

制限、注意事項

  1. 運用環境のみのサポートとなります。
    開発環境(IDE)としてのVisual Basic 6.0は、Windows 7には対応しておりません。
    詳細につきましては「開発ツール対応 OS 一覧」(マイクロソフト社のページ)をご参照ください。


  2. [プリンターの設定]ダイアログに値が反映されません。
    ActiveXビューワのPrinterオブジェクトに用意されているSetupDialogメソッドを使用して[プリンターの設定]ダイアログを表示する場合、以下の(例)のようにコードからOrientation/PaperBin/PaperSizeプロパティに値を設定すると、初回表示の際に、印刷の向き/給紙方法/用紙サイズが[プリンターの設定]ダイアログに正しく値が反映されません。
    これは、ダイアログ表示上のみの不具合であり、設定値は印刷時に正しく反映されます。なお、2回目以降のダイアログ表示の際には正しく値が反映されます。
    (例)
       arv.Printer.PaperSize = 13
       arv.Printer.Orientation = 2
       arv.Printer.Paperbin= 3
       arv.Printer.SetUpDialog


  3. ランタイムファイルを追加で配置しなければならない場合があります。
    Windows 7では、いくつかのVisual Basic 6.0ランタイムファイルが同梱されなくなりました。そのため、例えば、製品に付属するサンプルを実行すると、「COMCT332.OCXを読み込めません。」等のエラーが発生する場合があります。

    また、ActiveReports のデータソースコントロール自体は、内部的には Visual Basic(MDAC)の各種ライブラリを使用しております。

    例えば、DAODataControl は、DAOランタイムライブラリ(例:DAO360.dll)を使用しておりますが、DAOランタイムライブラリは、「MSRDO20.dll(リモートデータオブジェクトライブラリ)」を内部的に参照していることが、過去の事例として確認されております。

    しかしながら、Windows 7環境には「MSRDO20.dll」は、デフォルトではインストールされていないため、別途インストール(レジストリ登録を含む)する必要がございます。

    このように、Windows 7環境でアプリケーションを実行する場合には、Windows 7環境に同梱されていないランタイムファイルを必要に応じてインストールしなければなりません。
    ランタイムファイル等の詳細については、マイクロソフト社のサポート技術情報を参照してください。

    Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7、および Windows 8 に対する Visual Basic 6.0 のサポートに関する声明

ASPで使用する際に、IIS7.5上で必要となる設定について

  1. IIS7.5とコンポーネントをインストール
    IIS7.5は、デフォルトでオペレーティング システムにインストールされません。以下のようにインストールを行ってください。

    (1) Windowsのスタートボタンをクリックし、[コントロール パネル]から[プログラムと機能]を開きます。
    (2) [プログラムと機能]にある[Windows機能の有効化または無効化]を開きます。


    (3) 以下のように、必ずASPとISAPI関連をチェックしてインストールしてください。


  2. MIMEタイプの設定
    IIS6.0以降は、静的コンテンツの要求に対して、登録されていない拡張子を持つファイルへの応答を行いません。この変更により、PowerTools製品で使用する拡張子はMIMEマップに登録する必要があります。IIS7.5では以下のように行います。詳細については、IISのヘルプやMSDNを参照してください。

    (1) Windowsのスタートボタンをクリックし、[コントロール パネル] - [管理ツール]から、[インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー]を起動します。
    (2) MIMEの種類を追加するWebサイトまたはWebサイトディレクトリをクリックします。
    (3) [MIME の種類]をクリックし、右ペインより[機能を開く]を選択します。


    (4) [追加...]を選択し[MIME の種類の追加]ダイアログで以下のように、 「ファイル名の拡張子(E):」に「.rdf」、「MIME の種類(M):」に「application/octet-stream」と入力します。


    (5) <OK>ボタンをクリックします。


  3. ASPバッファの最大サイズを変更する
    IIS6.0以降では、ASP応答のバッファの最大サイズがデフォルトで約4MBに制限されており、この値を超えた場合、クライアントにエラー「500」が返されます。たとえば、ResponseオブジェクトのBinaryWriteメソッドを使用して、4MBを超えるバイナリデータをレスポンスさせる場合などが該当します。IIS7.5では以下のように最大サイズを変更します。詳細については、IISのヘルプやMSDNを参照してください。

    (1) Windowsのスタートボタンをクリックし、[コントロール パネル] - [管理ツール]から、[インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー]を起動します。
    (2) バッファのサイズを変更したいWebサイトまたはWebサイトディレクトリをクリックします。
    (3) [ASP]をクリックし、右ペインより[機能を開く]を選択します。


    (4) [制限プロパティ]の「応答バッファ処理の制限」に許可したいサイズを入力します。


    (5) 設定した内容を適用します。


  4. WebCacheサービスを開始し、ハンドラやDCOMのアクセス許可を設定する
    Professional Editionの機能であるWebCacheサービスを動作させるには、IIS 上にWebサービスで実行するISAPIとしてWebCache.dllを追加し許可する必要があります。IIS7.5では以下のように追加します。詳細については、IISのヘルプやMSDNを参照してください。

    (1) Windowsのスタートボタンをクリックし、[コントロール パネル] - [管理ツール]から、[インターネット インフォメーション サービス(IIS)マネージャー]を起動します。
    (2) コンピュータ名を展開します。
    (3) [ISAPI および CGIの制限]をクリックし、右ペインより[機能を開く]を選択します。


    (4) [追加...]を選択し[ISAPI または CGIの制限の追加]ダイアログで以下のように、 「ISAPI または CGIパス(I):」にパスつきで「WebCache.dll」、「説明(D):」に任意の名前を入力し、「拡張パスの実行を許可する(A)」チェックボックスをオンにします。


    (5) <OK>ボタンをクリックします。
    (6) 正しく追加され、「許可」になっていることを確認します。


    (7) ハンドラのアクセス許可を設定するWebサイトまたはWebサイトディレクトリをクリックします。
    (8) [ハンドラー マッピング]をクリックし、右ペインより[機能を開く]を選択します。


    (9) リストから”ISAPI-dll”を選択し、右下ペインの[ハンドラのアクセス許可の編集...]または[機能のアクセス許可の編集...]を選択します。


    (10) [ハンドラのアクセス許可の編集]ダイアログまたは[機能のアクセス許可の編集]ダイアログで「実行(E)」チェックボックスをオンにします。


    (11) <OK>ボタンをクリックします。
    (12) Windowsのスタートボタンをクリックし、[すべてのプログラム] - [アクセサリ]から、[コマンド プロンプト]を右クリックして、表示されるポップアップメニューから「管理者として実行(A)...」を選択して起動します。
    (13) “Dcomcnfg.exe”を入力し、コンポーネントサービスを起動します。
    (14) [DCOM の構成]より「WebCacheService」を右クリックし「プロパティ(R)」を選択します。


    (15) [セキュリティ]タブの「起動とアクティブ化のアクセス許可」で、カスタマイズオプションボタンを選択し、<編集(E)...>ボタンをクリックします。


    (16) <追加(D)...>ボタンをクリックして、IUSRを追加し、「ローカルからの起動」と「ローカルからのアクティブ化」の許可をチェックします。


    (17) <OK>ボタンをクリックします。
    (18) [WebCacheServiceのプロパティ]ダイアログでも<OK>ボタンをクリックします。
    (19) Windowsのスタートボタンをクリックし、[コントロールパネル] - [管理ツール]から、[サービス]を起動します。
    (20) 「World Wide Web Publishing Service」を右クリックし、IISを再起動します。


  5. 一時ディレクトリにファイルを出力できるようにする
    IIS7.5では、ユーザーディレクトリの下の一時的なディレクトリ(たとえば、アプリケーションプールIDが"NetworkService"に設定されている場合は、「%windir%serviceprofiles¥networkservice¥AppData¥Local¥Temp」)には、そのユーザー以外が書き込みをすることはできません。この回避方法はいくつかありますが、例として以下に1つの方法を説明します。詳細については、IISのヘルプやMSDNを参照してください。

    (1) Windowsのスタートボタンをクリックし、[コントロールパネル]-[システムとメンテナンス]-[管理ツール]から、インターネットインフォメーションサービスマネージャを起動します。
    (2) コンピュータ名を展開し、[アプリケーション プール]を選択します。
    (3) [操作]欄の[アプリケーション プールの既定値の設定...]をクリックします。


    (4) [プロセス モデル]の[ID]を"NetworkService"に、[ユーザー プロファイルの読み込み]を"False"に設定し、[OK]ボタンをクリックします。
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