ブラウザ上に表示されたPDF形式のレポートを保存する時のファイル名を予め設定できますか?

文書番号 : 34022     文書種別 : 使用方法     登録日 : 2014/06/09     最終更新日 : 2014/06/09
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対象製品
ActiveReports for .NET 7.0J
詳細
ActiveReports のレポートを PDF形式でブラウザ上に表示する方法としては、PdfExportクラスや描画拡張機能を使用する方法と WebViewerコントロールを使用する方法があります。

※WebViewerコントロールは、Professional 限定の機能です。
※描画拡張機能は、ページレポートについてのみ使用可能な機能です。

ブラウザ上に表示された PDF形式のレポートを保存する際の動作は、これらの方法によって異なります。

  1. エクスポートフィルタ/描画拡張機能を使用する方法の場合
    製品ヘルプの以下のトピックにあります通り、エクスポートフィルタや描画拡張機能を使用して、レポートをPDFストリームとして出力し、インライン表示指定をすることで、ブラウザ上にPDF形式でレポートを表示することが可能です。

    PowerTools ActiveReports for .NET 7.0J
     - ActiveReportsユーザーガイド
      - サンプルとチュートリアル
       - チュートリアル
        - ページレポートのチュートリアル
         - エクスポート
          - カスタムWebのエクスポート(ページレポート)
        - セクションレポートのチュートリアル
         - エクスポート
          - カスタムWebのエクスポート

    この方法は、マイクロソフト社の以下のページにあります、サーバー上の PDFファイルをバイナリデータとしてクライアントに配信する方法と同様の処理です。

    ASP.NET と Visual Basic .NET を使用してバイナリ ファイルをブラウザに書き出す方法

    ASP.NET と Visual C# .NET を使用して、ブラウザーにバイナリ ファイルを作成する方法

    つまり、バイナリとしてクライアントに配信されたPDFデータをブラウザに表示する動作は、ActiveReportsの機能によるものではなく、ブラウザやブラウザ上でプラグインとして動作するAdobe Readerなどのソフトウェアによるものです。

    この方法でブラウザ上に表示されたPDFデータを保存する際に、そのファイル名をあらかじめ指定する機能・方法は、ActiveReportsには用意されておりません。

    また、これらはブラウザやプラグインソフト側に依存した動作であり、ファイル名を指定する動作が実現可能であるかどうか自体、弊社にも提供できる有効な情報がございません。

  2. WebViewerコントロールを使用する方法の場合
    WebViewerコントロールのViewerTypeプロパティを"AcrobatReader"に設定すると、レポートがPDF形式でコントロール内に表示されます。

    この方法の場合の保存ファイル名の初期設定は、PdfExportOptionsクラスのFileNameプロパティで設定することが可能です。

    たとえば、以下のように設定した場合、Adobe Reader の[文書のコピーを保存]機能で保存する時のファイル名は、"GrapeCity.pdf"となります。

    ◆サンプルコード(VB.NET)
    Protected Sub Page_Load(...) Handles Me.Load
      Me.WebViewer1.PdfExportOptions.FileName = "GrapeCity"
    End Sub

    ◆サンプルコード(C#)
    protected void Page_Load(object sender, EventArgs e)
    {
      this.WebViewer1.PdfExportOptions.FileName = "GrapeCity";
    }

    ※本プロパティは、デザイナ上からも設定可能です。
    ※本プロパティは、Service Pack 2(v7.2.8529.1)以降のバージョンでのみ、有効に動作します。

    ただし、ブラウザ上に表示された状態では、PDFの文書のプロパティは「ファイル:GrapeCity.ar7」となります。これは、WebViewerコントロールの仕様上の動作となります。(※ブラウザ上に表示された PDFファイルを一旦ローカルに保存し、Adobe Reader で開いた場合には、"GrapeCity.pdf"となります。)
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