[11072] SSL-VPN環境でFlashビューワにレポートが表示されない

文書番号 : 38257     文書種別 : 制限事項     登録日 : 2015/03/31     最終更新日 : 2015/04/01
文書を印刷する
対象製品
ActiveReports for .NET 7.0J
発生環境
リバースプロキシーでURLを書き換えている環境で発生します。
詳細
リバースプロキシーにてURL書き換えを行う仕様のSSL-VPN環境において、WAN側(https通信)から、LAN側(http通信)にある帳票Webアプリケーションにアクセスした場合、Webビューワ(Flashビューワ)にレポートが表示されない(※)場合があります。
※Flashビューワ本体は表示されているが、中身のレポートが表示されない状態

通常、こういった構成の場合、リバースプロキシーはWAN→LANへの通信の際にURL変換(https→http、およびパスの変換)を行います。URL変換がうまくいかない場合、LAN側のリソースにアクセスできず、結果的に、本事象や類似の現象が発生する可能性があります。

Flashビューワのレポート表示に関する情報は、以下のように「param」タグに定義されており、value属性内には、サーバーのキャッシュからレポートデータを取得するWebサービス「ActiveReports.ReportService.asmx」のパス情報が含まれています(赤字の部分)。
-----------------
<param name="FlashVars" value="Token=8153e1a4-5bc8-45c7-b493-b855d306f641&ToolBar=(省略)&exposeApi=true&resourceModuleURLs=Grapecity.ActiveReports.Flash.v7.Resources.swf&localeChain=ja_JP,en_US&doctype=1&WebServiceAppPath=/activereports/ar7web/&WebServiceAccessPoint=/activereports/ar7web/ActiveReports.ReportService.asmx" />
-----------------

過去の事例では、このパス情報がうまく変換できず、本事象が発生していた事が確認されています。
回避方法
以下のいずれかの方法が考えられます。
  • リバースプロキシーのURL変換ロジックを変更し、「param」タグの該当部分(前述の「詳細」の赤字の部分)を正しく変換する
    ※URL変換の設定方法の詳細については、各機器およびソフトウェアの提供元にお問い合わせください

  • 例:緑字の部分を追加
    ●変換前
    WebServiceAppPath=/activereports/ar7web/&WebServiceAccessPoint=/activereports/ar7web/ActiveReports.ReportService.asmx

    ●変換後
    WebServiceAppPath=/aaa/bbb/activereports/ar7web/&WebServiceAccessPoint=/aaa/bbb/activereports/ar7web/ActiveReports.ReportService.asmx

  • 「param」タグによりレポートデータの受け渡しをしていないビューワ形式(PDF、HTMLビューワ、RawHTML)に変更する