ファイルコンバータ実行時、コントロール名に全角文字が含まれていると、RoundingRadiusプロパティの設定値が正しく移行されない

文書番号 : 39632     文書種別 : 不具合     登録日 : 2016/10/12     最終更新日 : 2016/10/12
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対象製品
ActiveReports for .NET 9.0J
状況
修正済み
詳細
この現象は、移行対象のプロジェクトに「セクションレポート」が含まれている場合のみ、発生します。

ShapeコントロールおよびCrossSectionBoxコントロールには、角丸の丸みを設定するために以下のプロパティが用意されております。

Shapeコントロール     :RoundingRadiusプロパティ
CrossSectionBoxコントロール:Radiusプロパティ

9.0Jでは、四隅ごとに異なる丸みを設定可能となったことに伴い、これらのプロパティの型が以下のように変更され、ファイルコンバータの実行時に型変換を行っております。

9.0J以前:Single
9.0J  :GrapeCity.ActiveReports.Controls.CornersRadius

しかしながら、対象となるコントロールの名称に全角文字が含まれている時、この型変換が正常に行われません。

そのため、移行後のレポートをデザイナで開こうとしても、エラーが表示され、正しく開くことができない場合があります。(設定値が正しく移行されていない状態でもレポートの実行を行うことは可能です。)
回避方法
本内容はService Pack 4(v9.4.8491.1)にて修正されました。
不具合を修正した最新のサービスパックをご使用ください。

なお、Visual Studio 2010/2012/2013の場合、正しく移行されていないレポートでもデザイナを開くことができます。また、Visual Studio 2015の場合、正しく移行されていないレポートをデザイナで開くとエラーが表示されますが、エラーを無視してデザイナを開くことが可能です。

この状態で、レポートレイアウトを編集・保存すると、これらのプロパティの値は正しい形式で保存されます。
サービスパックを適用せずに本事象を回避したい場合、こちらの方法をお試しください。
キーワード
20065