第40回
プログラミングの周辺事項(3)~適切なコメントとは?
前回は、ソースコードについて「1.機械(CPU)への命令として整然としている」「2.人間が読み取るときにわかりやすい」という2つのポイントを取り上げました。

今回は、「2.人間が読み取る」という観点から「コメント(注釈)」を取り上げます。コメントはコンパイラやCPUが読むのではなく、プログラマー――人間が読むための文章です。

日々機械を相手にしている技術者にとって、コメントという『人間相手の説明文』は最大の苦手科目かもしれません。自分の書いたソースコードを他者に説明するために必要なことは、それを読む人に対する想像力――気遣いです。

長谷川 裕行(はせがわ ひろゆき)

大阪芸術大学 写真学科で映像文化をテーマに研究、講師を務める一方でライター、テクニカルアドバイザーとしても第一線で活躍中。

実践的な業務アプリケーションの知識を生かし、プログラミングの“キモ”を親しみやすい文章で日経ソフトウエアなどに連載している。

主な著書は『ためしてナットクSQL』『つくってナットクVisualBasic 』など多数。
URL : http://www.hirop.com/