第52回
アルゴリズムの基礎・2~単純なようで複雑な探索処理
今回は、複数の値の中から特定の値を探す探索(サーチ)処理を取り上げます。

前回紹介した整列(ソート)に比べて、値を探すだけの探索処理は実にシンプルな仕組みで実現できそうです。事実、最も基本的な探索処理は整列より遙かに単純です。しかし、大量の値を対象とした場合、単純な仕組みでは大きな無駄が生じます。

そこで、より効率的な探索処理を考えてみます。すると、人間が普通に考えることのない仕組みが見えてきます。それは、単に処理手順を考えるだけではなく、効率的な処理のためにデータ構造を工夫する――ということです。


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長谷川 裕行(はせがわ ひろゆき)

大阪芸術大学 写真学科で映像文化をテーマに研究、講師を務める一方でライター、テクニカルアドバイザーとしても第一線で活躍中。

実践的な業務アプリケーションの知識を生かし、プログラミングの“キモ”を親しみやすい文章で日経ソフトウエアなどに連載している。

主な著書は『ためしてナットクSQL』『つくってナットクVisualBasic 』など多数。
URL : http://www.hirop.com/