継承コントロールを作成する際の注意点について

文書番号 : 28200     文書種別 : 使用方法     最終更新日 : 2010/06/23
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対象製品
InputMan for Windows Forms 6.0J
詳細
InputMan for Windows Forms 6.0Jでは、Service Pack 1以降、2つの継承コントロールを作成する方法を提供しています。ひとつは「デザイン機能を無効にして実行時に設定する方法」、もうひとつは「デフォルトを設定する方法」です。

継承コントロールを作成する2つの方法とそれぞれの特長
「デザイン機能を無効にして実行時に設定する方法」はInputMan for Windows Forms 5.0Jや初版のInputMan for Windows Forms 6.0Jで提供していた継承コントロールの作成方法です。この方法では、各機能が自動に追加されるデザイン機能を無効にし、実行時にフィールドやサイドボタン、ショートカット機能を設定します。
「デフォルトを設定する方法」は、InputMan for Windows Forms 6.0JのService Pack 1で新しく提供された継承コントロールの作成方法です。この方法は、機能毎に対象のメソッドをオーバーライドする方法です。

2種類の継承コントロールの作成方法には、それぞれ特長があります。下記の情報を元に、目的に合った方法で継承コントロールを作成してください。

デザイン機能を無効にして実行時に設定する方法
【推奨するケース】
  ・基底クラスで一括してフィールドやサイドボタンを管理する場合に有効。5.0Jから提供されていた従来の方法です。
【特長】
  ・基底クラスに行った変更は、リビルドすることでフォームに配置したコントロールにも反映されます。
【制限事項】
  ・継承コントロールのフィールドやサイドボタンを、個別にプロパティグリッドやスマートタグ等のデザイン時機能で編集することはできません。
  ・基底クラスからショートカットコンポーネントの追加を制御できません。
  ・コントロールをフォーム配置した直後はデザイン時には基底クラスで設定したサイドボタンの設定は反映されず、デフォルトのサイドボタンが表示されます。この現象は、一度デザイン画面を閉じて再び開くか、またはリビルドを行うことで解消します。

デフォルトを設定する方法
【推奨するケース】
  ・継承したコントロールでも個別に設定を変更する場合に有効。基底クラスでもフィールド、サイドボタンおよびショートカット機能を設定できます。
【特長】
  ・基底クラスで設定したフィールドやサイドボタン、ショートカット機能は継承コントロール側で設定を変更することができます。プロパティグリッドやスマートタグ等のデザイン時機能から個別に設定することが可能です。
また、継承コントロールを配置するフォーム側で、ショートカットコンポーネントを追加しないことも可能です。
【制限事項】
  ・継承コントロール配置時のデフォルトの値はフォームに配置時に作成されるため、コントロールをフォームに配置した後に基底クラスでフィールドやサイドボタン、ショートカット機能を変更しても、その変更は反映されません。
  ・基底クラスの変更を反映するためには、コントロールを再配置する必要があります。

具体的な作成方法は、下記ナレッジベース、および製品ヘルプの以下の章を参照してください。
継承コントロールの作成方法(1):デザイン機能を無効にして実行時に設定する方法
継承コントロールの作成方法(2):デフォルトを設定する方法

[製品ヘルプ]
 InputManの使い方
  - 継承コントロールを作成する場合の注意点
   - デザイン機能を無効にして実行時に設定する方法
   - デフォルトを設定する方法

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